
どぅも
シュウです
わっしが幼い頃、「ミュージック・ライフ」といふ音楽雑誌がありました。
内容は外国人ミュージシャンのライヴリポートやインタヴーが中心で、まぁ今思へばチャラい内容だったのかな?とも思ふのですが、ホンモノのロック・ミュージシャンを、写真と云へども目にする事が出来る重要なメディアではありました。
わっしがこの雑誌を見始めた当時は、すでにディープ・パープルやクリーム、当然ながらビートルズも解散しておりました。ので、これで目にするロック・ミュージシャンは、やや新世代・・・キッスやクゥイーン、エアロスミスやチープ・トリック・・・・、デヴーしたてのヴァン・ヘーレンを初めて紹介したのも、この雑誌ではなかったか?と。
みんなカッコえぇなぁ、とか思ひながら眺めてゐたものです。
外国人はカーリーヘアが多いんで、それがまた羨ましい、と云ふか・・・。
あ、さぅさぅ。
一部で有名な、わっしが『唄うベーシスト達の写真を見て「ベースと云ふのは唄うパートなのだ」と勘違いした」エピソードも、この雑誌でキッスやベイビーズ、トム・ロビンソン・バンドやEL&Pを見たからですよ。
真面目な取材と貴重な写真で知られたこの雑誌でしたが、ときおり「ロックンローラーのお尻特集」とか「胸毛自慢」とか、さういふ「ヘンな特集記事」がありました。
そのなかに「陶酔顔(とうすいがお)コンテスト」といふのがあり、まぁ云はばミュージシャンが演奏中に「イってる」顔の写真を集めて、それを論ずる、といふもの。
率直に云ってヒドい物がほとんどで(笑)、白目剥いてるのや、ヨダレ垂らしさうなのやら、色々ありましたねぇ。
まぁ、演奏中の顔なんてのぁ、思いっきり集中してンだから、一瞬だけ抜き出してみたらえらいこっちゃな顔もしてまさぁ ネぇ。ほれ、フィギア・スケートでジャンプの瞬間の顔を捉えた写真とかあるぢゃない。
あれなんざ、悪意としか思へんではないですか?。
たまにスゴく「良い顔」で弾くやつ、てのぁゐるんです。
特に狙ってる訳でもないんだけど、ホンマに気持ち良ささうな顔で弾ける人、ね。
音が聴こえて来さうな顔、とでも云ひませうか・・・。
逆に「どぅしたのか?」と思ふほど、変な顔になる人、てのもゐてね。
まぁ気の毒なんだけど、ホンマにまともな写真が撮れないのがゐる、と、友人のキャメラマンも嘆いておりました。
故・プリンス閣下など、ギターソロの最中の顔なんぞ 放送禁止レベルでしたねぇ。
まぁそこがセクシー、と云へん事もなかったけど・・・
やはり 上手けりゃ 少々の事は許されるのですよ。
さうやって考へてみたら、歌謡曲の歌手、てのには、あんまり顔が変わる人てのは居ない気がしますね。
彼らはテレヴィ映り、てのが最大のポイントだから、そこで歪んだ顔見せられても、ねぇ。
やはり顔が歪むのはロックとかフォークとか、その辺の・・・。
しーシュはふたりとも わりとシレっとした顔で弾いたり、唄ったりしてるやうですね。
「こはヒドい」といふやうな写真はあんまりありません。
まぁわっしらが知らんだけかもしらんが・・・。

